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詩集 さくらのこえ
こんにちは
パスセンター東戸塚・生活支援員の高桑です。
詩集「さくらのこえ」
あたりまえ
あたりまえのことを
あたりまえにすることは
けっこうむずかしい
ひとによっては
あたりまえがちがうから
あなたにとってあたりまえでも
わたしにとってはきせきのようなできごと
だから
あたりまえとかんたんにきめないで
詩の作者は、堀江 菜穂子さん。
脳性麻痺で言葉は話せないが、微かに動く指で詩を紡いできた。
「障害者は何もできない」という固定観念を変えたい。
障害の有無にかかわらず互いを尊重しあえる社会の実現を願い、
自身も全身の筋肉が低下する難病で車椅子で生活する。
神崎優花さんが堀江さんの詩を英訳し詩集にまとめた。
神崎さんは、幼い頃から好きだった英語と映画を結ぶ翻訳家を
目指し、大学を首席で卒業、IBMの社員として社内文書の翻訳
にあたっている。
二人をつないだのは、障害者向けの着物の普及活動をしている
鈴木冨佐枝さんで、「さくらのこえ」に綴られた詩を広く伝え
たいと考え神崎さんの英語力にひかれ依頼した。
主にひらかなと素朴な言葉で綴られた詩は、柔らかい表現に強い
思いが込められている。
神崎さんは、詩を通して「障害があっても、いろいろな事を感じ
考え生きている。活躍する力を持っていることを知ってほしい」
パラリンピックも障害者の眼差しが変わるきっかけと信じている。
英訳した詩集は、8月に川崎市で事前キャンプを行う英国パラリン
ピック代表チームに寄贈するそうです。