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粋と野暮

こんにちは支援員の植原です。

先日、パスセンター東戸塚のZoom講座で「粋と野暮」の

お題でお話をさせていただきました。

「粋」とは江戸庶民の間で生まれた概念だと言われ、当時

の人たちがカッコいいと考えていた美意識、生き様、価値

観、美学、哲学といったものだと言えます。

粋の具体例としては

程よく心地よい他者との距離感がわかっている。

自分の中にルール（価値観、常識、善悪）を持つが、他者

にそれを押し付けない。

自分の地位や名誉、家柄を語らない、誇らない。

清潔感がある。その清潔感がさりげない等々。

対する「野暮」は「粋」の対義語で「わからず屋」「微妙な

心情やその場の事情が読み取れない」という意味があります。

それらの意味を、まとめていうと分かり易くいうと「空気が

読めない」といったところでしょうか。

野暮の具体例としては

知ったかぶり。

出しゃばりで自己顕示欲が強い。

お仕着せがましい。

人のせいにする等々。

欧米から生まれたマナーと似たような意味合いも持つ「粋」

ですが、その人の美学、生き様、哲学にまで踏み込んでいる

ことが大きな違いです。

「粋」という価値観は「得なもの」「便利なもの」「流行り

もの」に流されて「他人軸」で生きるのではなく、自分に主

導権を取り戻す、つまりは「自分軸」で生きるということに

もつながるのではないでしょうか。

ネット情報に振り回され、気疲れしてしまいがちな今の時代

だからこそ、見直したい価値観なのかもしれませんね。

パスセンター東戸塚では見学、体験をお待ちしています。

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