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振袖火事
みなさん、こんにちは。支援員の植原です。
さて、神奈川県ではこのところ、連日乾燥注意報が発令され
ています。乾燥した天候で、特に注意したいのは火災。
過去にはこの時期に大火事が発生した記録がいくつかありま
すが、その中でもとくに有名なのが今から369年前の今日、
明暦3年1月18日に発生したとされる明暦の大火、通称
「振袖火事」です。
振袖火事による死者は10万人を超え、江戸城天守閣が焼け
落ち多数の大名屋敷、市街地の大半が焼失するなど、江戸中
を焼き尽くす程の大火でした。
火災規模と共に、この火事が有名となった理由として振袖火
事の名前の元となった、火災の原因にまつわるふしぎな伝承
があります。
振袖火事の3年前。商家の娘おきくが偶然見初めた若衆に恋い
焦がれましたが、恋は叶わず明暦元年1月16日、16歳で亡
くなりました。彼女の紫ちりめんの振袖は質屋、古着屋を介し
2人の娘に渡りますが、いずれも1月16日に亡くなります。
供養を頼まれた本郷丸山の本妙寺では因縁の16日を外して、
18日に供養すべく振袖に火をつけたところ、突然吹いた強風
で火のついた振袖は宙を舞い、本堂に飛び込んで火が広がり、
それが大火の原因となったというのです。
もちろんこれは伝承であり、原因に関しては諸説あり、真実は
よくわかっていません。
しかしながら、これだけの大火となった間違いない原因の一つ
として、当時の江戸の天候があげられます。
振袖火事が起こったその日の江戸は、北西の強風が吹いていた
うえ、約80日間雨が降らず、現在であれば乾燥注意報間違い
なしのとても乾燥した状態だったのです。
今日では消防の発達、建築物の変化などにより、当時のような
大火が発生するリスクはぐっと下がりましたが、いずれにして
も乾燥した季節は火に注意したいものです。
みなさんも、火の始末にはくれぐれも注意して冬を過ごしてく
ださいね。
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