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枯れない花~鈴木大輝のパスセンター生活を振り返って~ 第五章 落ちて、落ちて、また落ちて
こんにちは、支援員の眞部です。
さて、最近、ちょこちょこと小さい地震が発生してますよね。
地震はやっぱり怖いです…。
自分は地震を感じると、心の中で「止まれ!止まれ!」って
念じるようにしています。気持ちが伝われば、きっと止まっ
てくれるはず…きっと、たぶん、…かもね。
さあ、お待ちかねの「パスセンター東戸塚」の卒業生の小説
の続きをお届けします。じっくりと読んでみて下さい。
第五章 落ちて、落ちて、また落ちて
再復帰してから、私はひたすらハローワークの求人情報とに
らめっこをしていた。
とにかくやる気だけでも見せなければと、躍起になっていた。
だが、仕事を続けられる自信がなかった。前の退職を引きず
っていて、また続けられなかったらどうするのか、という声
がいつも頭に響いていた。
それでも、探した。見栄を張るだけのために、ひたすら探し
た。支援員も、全力でサポートしてくれた。良さそうな求人
があれば、提供してくれた。
しかし、自信の無さは払拭出来ず、応募しようとした企業は
数えるほどしかなかった。
応募した企業の書類選考は通った。面接までは、辿り着くこ
とが出来た。
ただ、それだけだった。縁が結ばれることはなかった。
ひたすら落ちて、落ちて、また落ちて。
落ち込んでいる暇もなく、すぐに次の求人を提案される。私
の心は、限界寸前だった。就活が、ここまで苦しいものにな
るとは思っていなかった。
しまいには、面接の前に病気になって話がおじゃんになると
いう体たらくを見せる程だった。
でも、ひたすら耐えた。パスセンターを去る事だけを考えて、
耐え忍んだ。
そんな中で、ある時事態は急変した。
今まで通っていたパスセンター上大岡が、無くなることにな
ったのである。
流石に驚きを隠せなかったが、自分の中の弱さが語りかけて
きた。
「これを機にパスセンターを辞められるのではないか」
私は一瞬、弱さに支配されかけた。だが、私の本能とでもい
うようなものが
「家族との約束を忘れるな」と弱気な私を引き留めた。
私は系列の事業所であるパスセンター上大岡プラザに移籍し、
もう一人の利用者と共に先遣隊として出向くことになった。
訓練の環境が変わることは、私にとってはかなりの大事だっ
た。何より、慣れ親しんだ場所であるパスセンター上大岡が
完全になくなってしまうことが、胸をしめつけていた。
ふりかえってはいられなかった。前を向いていくしかないと、
自分を鼓舞した。
全ては、後腐れを無くすためだと、自分に言い聞かせながら。
…さあ、続きはどうなるんでしょうか?
次回の更新をお楽しみに!!
暑くなってきましたので、水分補給をしっかりして下さいね。
パスセンター東戸塚にぜひ一度見学にいらしてみませんか?
支援員一同心からお待ちしています。
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パスセンター東戸塚