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枯れない花~鈴木大輝のパスセンター生活を振り返って~ 第一章 三度目の正直
みなさん、こんにちは。
パスセンター東戸塚の小島です。
本日は先月卒業された方の小説を紹介したいとおもいます。
全部で9章からなりますので、小分けして紹介したいと思います。
こちらの小説はパスセンターでの思いを小説にしたもので、
直接本人のことを知っている分、とても感動的な内容になっていますので
是非最後まで読んでいた抱けると嬉しいです。
本日は第一章です。
枯れない花~鈴木大輝のパスセンター生活を振り返って~
第一章 三度目の正直
あの時、私はしおれていた。
自分の生きる意味を見出すことが出来ていなかった。
パスセンター初期のメンバーとして、やる気満々で頑張っていたことが、
遠い昔のように感じていた。
二度にわたる退職。パスセンターを卒業し、意気揚々と歩んでいった先の
悲しい末路だった。
私の心はしおれて、何をする気も起きなかった。やることと言えば、起きて、
ドカ食いをして、寝る。あの時は、自分の人生なんてもうどうでもいいと
思っていたから、健康に気を使うことなど、微塵もなかった。
事情が変わったのは、二度目の退職から、一年が経とうとしていた時だ。
私は失業給付の件で、ハローワークに来ていた。いつものように、専門援助窓口に
行って、報告をする。報告の中で、就職先の検討がさっぱりつかないことを話した。
報告の度にそんなことを話していたからか、ある時、ハローワークの職員に聞かれた。
「本当に就職する気があるのか」と。
何も言えなかった。正直な話、ハローワークには、失業給付をもらいに行っていたようなものだったからだ。希望をなくして、流れに身を任せる花びらのようなものだったからだ。
そんな様子を見ていた職員は、こう私に告げた。
「今のあなたには、就職は厳しい。もう一度、パスセンターに通ってはどうか」
迷った。昔の自分であれば、二つ返事で了承していたものだ。
だが、昔の自分とあの時の私は、全く別だと考えていた。
悶々とした気持ちの中で、家族に話をした。家族は、快く賛成してくれた。
後は私自身の問題だった。
ちょうどその時だっただろうか。親友に勧められた、ある小説の一節を思い出した。
「1からではなく、0から始めればいい」
私は覚悟を決めた。何もなくなってしまった自分だが、また少しずつ
積み上げていくことは出来る。
私は、連絡先だけ残していたパスセンターの支援員に、連絡を入れた。
もう一度、一緒に頑張ろうという返事が来るまでに、それほど時間はかからなかった。
続く…
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