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枯れない花~鈴木大輝のパスセンター生活を振り返って~ 第四章 深い泥の中で

皆さん、こんにちは。支援員の眞部です。

今日はとってもいいお天気。外をちょっと歩くだけで汗が

ダックダクです。あぁ~かき氷🍧食べたい!

 

さて、皆さんが更新お待ちかねの、パスセンターの卒業生

の小説の続きを、今回は私がご紹介しますね。

 

 

第四章 深い泥の中で

 

 

それからずっと、家にいた。家族を見届け、自分はただベ

ッドで横になることしか出来なかった。

主治医に相談した。パスセンターを辞めて、そのまま休ん

でいた方がいいと言われた。

家族にも相談した。これからのことはきちんと考えた方が

良いと言われた。

私は、このまま泥の底に沈むように、消えていくのだと思

った。自分の人生なんてもうどうでもよかった。自分に出

来ることなど、何もないのだからと。

パスセンターに行かなくなってから、1週間が経とうとし

ていた頃。支援員から、一通のメールが届いた。

「その後、調子はいかがですか。よろしければ、連絡くだ

さい」

簡単な文面だった。私は、無視しようとした。

しかし、私の中に残っていた何かが、語りかけてきたよう

な気がした。

「けりくらいは自分でつけろ」と。

私は、改めて辞める意思を伝えようと、パスセンターに電

話をかけた。

電話に出たのは、よく私を気にかけてくれた、ある支援員

だった。

支援員は、パスセンターの皆がすごく心配していたことを

話していた。私は、その話を静かに聞いていた。ひとしき

り話した後、支援員は力強くこういった。

「みんなで待ってるから」

結局その時は話を聞くばかりで、肝心な話を切り出すこと

は出来なかった。だが、支援員の力強くも優しい言葉を聞

き、私の中で何かが芽生えた。

その日、私は家族と話をした。今後について、真剣に話し

た。話を聞いた父は言った。

「利用期限一杯までは通って、後腐れなく別れた方が良い」

と。私はうなずいた。

明くる日、私はパスセンターに再び帰ってきた。支援員に

はまだ来ないと思われていたらしく、かなり驚かれていたが。

 

 

つづきをお楽しみに…

 

 

パスセンター東戸塚にぜひ一度見学にいらしてみませんか?

支援員一同心からお待ちしています。

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パスセンター東戸塚

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メール higashitotuka@passcenter.jp

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